2023.5~入院(2023.12)まで
※肺画像検査、血液検査等の結果は「肺画像、血液検査等の推移(2023.5~)」に掲載
2023.5.11 国立系病院受診
前医の転勤に伴い、2023年度から国立系病院の主治医が代わった。
前医はほとんど説明をしない医師だったので、熱心で説明もしっかりする新医師Aに代わったことはうれしかったです。
この日、肺X線検査では特段の変化は見られなかったが、CT検査をするとX線画像ではわからないことが明らかになるので、次回はCTを撮ることになる。
1週間後の喀痰検査では、質量分析法 培養3日でアブセッサス陽性。
★肺X線検査 2023.5.11
★抗酸菌検査最終報告 2023.5.18
6月下旬から不調が続く。
6.26 朝、肋骨の痛みで起き上がれなくなり、その日の仕事をキャンセルした。
近所の整形外科クリニックに行き、レントゲンを撮ったが、ひびも入っておらず、筋トレによるものかもしれないと思いながら様子を見ていたところ、数日で収まった。
しかし、今から思うと、この胸部の痛みから異変が始まったと感じます。
6.29 渋谷のカフェでミーティングがあり、室内が非常に冷えていて、風邪をひいた。
6.30 職場(大学)からの帰路、久しぶりに眩暈の症状が出る。
GW以降、休みなく仕事があり、疲労がたまっていた時期でもありました。
2023.7.14 喉が痛いので、近所の耳鼻咽喉科クリニック受診
2023.7.27 国立系病院受診
次回の肺CT検査は9.21だったのに、予約日を間違い、この日病院に行った。そして、発熱があり、病院の入口のサーモグラフィーカメラに引っかかる。隔離されて新型コロナPCR検査を受け、陰性。続いて肺X線検査、血液検査を受けた。
酸素飽和度も93ほどしかなく、「しんどくないですか?」と質問され、余計しんどくなった。結局、クレブシュラ菌という日和見菌による肺炎と診断され、点滴を受けて、1週間分の薬をもらって帰宅。
私の場合、自覚症状は乏しく、肺炎になっていることには気づきませんでした。予約日を間違って病院を訪ねたことが病気の早期発見ということではラッキーだったのかもしれません。
核酸クロマト法により、培養4日でアブセッサス陽性。菌種はアブセッサス マシリエンゼ、M. abscessus subspecies massiliense
★肺X線検査 2023.7.27
★抗酸菌検査最終報告 2023.7.27
なぜ肺炎なんかに?
加齢により免疫力が落ちているから、肺アブセッサス症があるから、と医師なら思うでしょうが、私は実は6月の終わりごろから健康増進のために試みた水素ガス生成器(レンタル)に原因があったのではないかと疑っています。
加湿器なども非結核性抗酸菌症の患者には禁忌とされていますが、説明書きを見ると、必ず水道水を使用するようにと書いてあることを後で知りました。蒸留水は×なのに、私がレンタルした水素ガス生成器は蒸留水を使用するタイプのものでした。
ほとんどの人がまったく大丈夫な土いじりや風呂掃除、温泉、サウナなどが非結核性抗酸菌症患者には要注意であるのは知られています。ミストを発生させる水素ガス生成器もほとんどの人には大丈夫だろうと思いますが、私にはあれが肺炎の原因だったような気がしてなりません。確かに仕事が忙しくて疲労は溜まっていましたが、肺炎を起こすまでの特段の何かとなると、水素ガス生成器しか思い当たらないのです。レンタルはすぐに解約しました。
肺炎だとわかってから咳が出るようになりました。7月末から8月初めにかけてお休みだったため、仕事にはほぼ影響はありませんでした。
肺炎の症状は咳のみでした。咳1回に2kcalを使ってしまうといわれます。一日300回咳をしたら、一食分のカロリーを失うことになる。この肺炎で2キロ痩せてしまいましたが、ダイエットの真逆を行い、すぐに元に戻りました。私は40年以上、体重を一定にキープするという比較的ストイックな食生活をしているので、タガをはずすと増える。それだけでした。
随分後になって、医師の長尾和宏氏のニコニコ動画有料チャンネルで、島根県松江市の福田内科クリニック副院長、福田克彦氏が水素ガス生成器の危険性について解説していたのをたまたま視聴する機会がありました。福田医師のことは、ワクチン接種拒否診断書を作成する医師として以前から知っていました。
ワクチン後遺症社会の到来 ーVaccidemicを生き抜く智慧ー(ヒカルランド社)
この水素ガスを吸入するととてもよく寝れたので、継続できないのはとても残念でしたが、非結核性抗酸菌症の患者には、温泉や美顔器、アロマ噴霧器など、健康や美容に良いと言われるものが禁忌であることが実感できました。
2023.8.17 国立系病院受診
経過観察のための肺X線検査および血液検査
この検査で空洞化病変があることがわかる。
空洞があることは非常にショックでしたが、A医師の許可を得て、8.30から9.6までタイ・チェンマイに出かけました。ヨガのレッスンを受けに行くのが旅の目的の1つ。 肺炎になったことも、肺に空洞化病変があることも忘れるほど体調がよかったのですが、街中の排気ガスが人一倍気になったのも事実で、こういった自覚症状がこの病気に気づくポイントであるように思います。
2023.9.21 国立系病院受診
肺CT検査
肺CT検査を受け、空洞が他にもあることがわかり、4週の入院加療が必要と言われる。
4週間も仕事を休むとなると年末年始しか難しいと伝え、この日、病院のA医師はクリニック医師Cに「すぐに入院できないので、漢方薬で状態の維持に努めてほしい」という内容の依頼文を書く。
この日、エリストマイシンと去痰薬を処方される。
培養3日でアブセッサス陽性。
非結核性抗酸菌症の増悪疑い
前回CT(2019.8.8)と比較しました。右下葉尖部や左上葉に空洞性病変が出現しています。
両側肺野の多発結節に増加傾向を認めるほか気管支壁肥厚および拡張像の増悪も認められ、非結核性抗酸菌症の増悪が疑われます。
その他両側肺野に悪性像を積極的に疑う腫瘤性病変は認められません。
縦隔および肺門部に有意なリンパ節腫大は認められません。胸水も認められません。
★肺CT検査報告2023.9.21
★抗酸菌検査最終報告 2023.9.21
★肺X線検査 2023.9.21
★肺CT検査 2023.9.21
2023.9.22 Cクリニック受診
クリニック医師Cは、いつもの漢方薬保険処方に加え、漢方煎じ薬X、10月下旬から漢方煎じ薬Yを飲むように私に指示した。
タイ旅行中は肺のことを忘れていたのに、エリストマイシンと去痰薬を服用すると痰が出るようになりました。起床時には鼻水のような痰が喉に膜がはっているような感じで出て、最も痰が出たのはヨガをした後でした。痰は老廃物なのでどんどん出すようにしていましたので、三角倒立などもやってみたところ、11月中旬にはほとんど出なくなりました。
2023.12.7 国立系病院受診
肺X線検査および血液検査
肺X線検査で空洞化病変は消えつつあることがわかった。ただし、A医師はこの日の肺画像だけでも点滴による入院加療はしたほうがよいと判断した。
血液検査でGOT、GPTがともに36に上がっていた。
A医師から漢方煎じ薬Yの服用を中止するように提案があったが、クリニック医師Cは、エリスロシンを半量、漢方煎じ薬Xをそのまま、漢方煎じ薬Yを隔日あるいは量を少なめにし、肝臓の薬ウルソを毎晩1錠飲むようにと指示した。私はクリニック医師Cの指示に従った。
GOT、GPTの上昇に影響を与えていると推定される薬
○9.21から服用しているエリスロシン(200mgを朝晩、計400mg 、通常の容量は800~1200 mg)
○9.28から服用している漢方煎じ薬X
○11.20から服用している漢方煎じ薬Y
空洞が消えつつあることについて、クリニック医師Cは、入院までに漢方薬で消失させようと試みた、その効果が出現したという見解でした。一方、病院の主治医Aは、秋以降、体に備わる免疫力が回復してきたからかもしれないという見解でした。
夏に肺炎になってしまったことについて、クリニック医師Cは、これまで非結核性抗酸菌症患者に漢方治療を行ってきたが、今夏の私のように悪化してしまう例はなかったので、水素ガス吸入器の管に付着していた菌が肺に悪さをしたのが原因と見ていました。一方、病院の主治医Aは、断定的なコメントはしていませんが、クレブシェラ菌(肺炎を起こした原因菌)は空洞をつくらない、空洞をつくったのはアブセッサス菌だと思うと言いました。
いずれにしろ、2023.12.07の肺X線検査の状態を見て、入院が決定。期間は12.19~24.01.15までの4週となりました。
この頃には、既に咳や痰の症状はまったくなくなっていましたが、空洞化病変があり、喀痰の抗酸菌塗抹検査でアブセッサス陽性なので入院となったと思われます。